最近、テレビでトヨタのCMが流れていますよね。笑福亭 鶴瓶さんが出演されているCMです。
僕が見たのはアクアとプリウスのCMだったんですけど、その内容が「特アクア・特プリウス」というものでした。
特アクア、特プリウスって何なんでしょうか?今回は気になったトヨタのCM、その「特」に関してです。
目次
何が ”特” なの?
特アクア、特プリウスと言っていますが、その特って何のことなんでしょうか?お得って事でしょうか?でも字が違いますよね。金額麺でお得になっているといった内容ではなさそうです。
実は、この特アクア、特プリウスの「特」と言うのは、特別仕様車の”特”なんです。今までの車両には付いていなかった装備が付属している特別仕様車のアクアとプリウスが発売されました。
特別仕様車といっても、何かが豪華になったとかそぷいう話ではないようですね。今回の特別仕様は、安全面での特別仕様車となっているようです。
安全な車というのは各社から発売されており、一時期は話題になりましたよね。しかし、そういった仕様は高級車にしか付いていませんでした。今回の特アクア、特プリウスにはそういった高級車向けの安全装備が付いているため、他の車種との区別をつけているのかもしれませんね。
1.自動ブレーキ
今回の安全特別仕様車には、自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)が搭載されています。
自動ブレーキとは、前方の障害物を感知して衝突の危険回避をサポートする装置のことです。
特アクアの自動ブレーキ
特アクアのジドウブレーキは、広い速度域で警報とブレーキアシストを行ないます。また、自動ブレーキを行うことによって衝突を回避、被害軽減することが出来ます。このタイプは衝突回避支援型と呼ばれるシステムです。
まず、衝突の危険があった際にはブザーとディスプレイ表示で警報を鳴らします。レーザーレーダーとカメラで道路上を走っている先行者を検出し、衝突する危険性がある場合にドラーバーへ危険を知らせます。
ブレーキを踏むことによってプリクラッシュブレーキアシストが作動します。これはブレーキ制動力が最大になるように、ブレーキを踏んだ力を強力にアシストする機能です。自車速度が約30km~80kmの幅広い速度域で作動するため、以前のブレーキアシスト機能よりも安心できますね。
また、ブレーキが踏めなかった場合には自動ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)が作動します。衝突を避けることが出来ないとコンピューターが判断した場合にこの自動ブレーキが作動し、衝突被害を軽減します。また、先行している車との相対速度が30km以内であれば衝突回避をサポートしてくれます。
制限は様々ありますが、今までのブレーキアシスト機能と比較すると数段良くなりましたね。特に、時速80kmまでの速度で反応してくれるのがいいポイントですね。高速道路を走っているときにはそれくらいのスピードになってしまいますからね。
特プリウスの自動ブレーキ
特プリウスの自動ブレーキは、特アクアとは違い車だけではなく歩行者まで検知することが出来ます。また、高速域でのアシスト機能作動も補助されているため、さらに安全な設計になっているんです。
まず、特アクアと同じようにレーダーとカメラにより前方の車両や歩行者を感知して、ブザーとディスプレイで警報を鳴らしてくれます。この警報によってブレーキの使用を促してくれるんですね。
ブレーキを踏んだ場合にはプリクラッシュブレーキアシストが作動するため、ブレーキの力が強力アシストされます。対歩行者の場合には30km~80kmの時速でこの装置が作動します。ここまでは特アクアと同じなんですが、特プリウスは対自動車の場合には最高速度でもプリクラッシュブレーキアシストが作動します。
万が一ブレーキを踏むことが出来なかった場合には自動ブレーキが作動します。歩行者に対しては約10km~80kmの速度域で作動し衝突回避をサポートしてくれます。また、車両に対しては時速10km~100kmと幅広い速度域で作動してくれますので、特アクアよりもブレーキアシストが安心できる機能になっていますね。
2.車線逸脱アラート
車線逸脱アラート(レーンディパーチャーアラート)というのは、道路上の白線や黄線を認識し、車線を外れた危険性をドライバーに知らせてくれるシステムです。
ちょっと居眠りしてしまった場合や、余所見をしてしまった場合にこの機能があれば最悪の事故を防ぐことが出来るかもしれませんね。
特アクアの車線逸脱アラート
特アクアは、車線逸脱を感知したときにはブザーとディスプレイ表示で警報を鳴らしてくれます。
特アクアの車両は、単眼カメラで道路上の白線(黄線)を認識しながら走行しています。そこで、ウィンカー操作を行なわずに車線をまたぐ動作を感知した場合、ブザーとディスプレイで注意喚起をしてくれるんですね。
特プリウスの車線逸脱アラート
特プリウスも、基本的には特アクアと同じような車線逸脱アラートが付いています。カメラで認識し、車線を外れた場合にはブザーとディスプレイで注意喚起をしてくれます。
さらに!特プリウスの場合にはステアリング制御までしてくれるんです。車線をはみ出して走行していると感知したら、自動でステアリングを操作して車線内に車体を戻してくれるんですね。自動運転に近い感覚かもしれません。
3.自動ハイビーム
今までの車って、ハイビームで走っているときに前から車両が来た際にはロービームに戻さなければいけませんでしたよね。その操作が面倒くさいので常にロービームで走行している方も多いかもしれません。ロービームでも走行できますが、やはりハイビームと比較すると若干視界が悪いですよね。
しかし、この自動ハイビームはこのハイビーム⇔ロービームの操作を自動でしてくれるようになるんです。ハイビームで走ってしまって前からパッシングされることも無くなりますね!
自動ハイビームは、先行車や対向車のライトを認識することによってハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
車を認識すると言うよりは、周りを走っている車のライトに反応してハイビームとロービームが自動で切り替わるんですね。この機能がついていることによって手動操作の煩わしさを解消できます。
4.特プリウスの追尾走行支援
これは、特プリウスにのみ付いている装備です。
今までレーダークルーズコントロールという機能はありましたよね。自分で速度設定をすることで、アクセルを踏まなくても自動で走行してくれる便利なシステムです。しかし、前方に車がいると自動的に速度が落ちてしまいクルーズコントロールが切れてしまうことが多々ありましたね。
今回の追尾走行支援システムは、前方に車両がいた場合にはその車両のスピードに合わせて自動で走行してくれます。さらに、その車両が車線変更などでそれた場合には加速しなおして最初に設定した速度までスピードを上げます。
また、全車速追尾機能付の場合には、先行車の減速・停止に追従して自分も停止します。そして、前の車が発進したときにはしっかりとその後を付いて自動的に発進してくれるんです。この機能を使えば、渋滞の際にも自動的に発進してくれるので安心できますね。
時代の進歩でどんどん自動運転の時代に
アクア、プリウスというと、わりと大衆車のイメージがありますよね。しかし、そういった車両にもここまでの装備が付属されるようになって来ました。今までは高級車にしか付いていなかったような最先端システムが大衆車にも広まっていくかもしれませんね。
このような安全装置はどんどん広がって欲しいです。さすがに、軽自動車まで全ての車両に付くことはないのかもしれませんが、全てが安全装置を標準装備する車になれば事故も減るでしょう。
しかし、自動運転と言うのはやはりまだ怖いですよね。自分の命を預けるものだからこそ、しっかりと自分の目・体で操縦したい気もします。
これからの技術の発達が楽しみですね。