もうすぐお正月ですね。お正月には、会社やお家に正月飾りを付けていますか?正月飾り、しめ縄などを飾っている家庭は多いですよね。
そこで、車にも正月飾りを付けますか?いまどき車に正月飾りを付けて走っているのって、なんだか暴走族みたいなイメージがありますよね…(笑)
でも、実際に正月飾りを付けている車はまだ見ますね。おじいちゃんが乗っている車でも正月飾りを付けていることがありますし、タクシーは正月飾りを付けている場合が多いですよね。
今回は、車に付ける正月飾りに関して調べてみました。
目次
車の正月飾りを見なくなった?
車に正月飾りを付けて走っているのって最近ではあまり見ませんよね?街中で正月飾りをよく見たのって平成の初期、バブルが弾けた頃までだったんではないでしょうか?
その時期までは家の正月飾りを付けるのと同時に、車の正月飾りも購入するのが普通だったみたいですね。僕の父親も、僕が子供のころは正月飾りを車に付けていました。
しかし、車に飾りを付けていると目立ちますよね(笑)
最近では目立つことを嫌がる風潮が強くなっているため、車に正月飾りを付ける習慣もなくなってきたのかもしれませんね。
正月飾りの意味は商売繁盛?
そもそも正月飾りの意味って何なんでしょうか?
一般的に言われるのは
- 商売繁盛
- 家内安全
等ですよね。
しかし、正月飾りの本来の意味は「神様を迎えるもの」なんです。神様を迎えて、飾りのついているそのものをまた1年間守ってもらうことが正月飾りの目的なんですね。
商売繁盛や、家内安全がメジャーになっていたのは、神様に守ってもらうことから発生した流れだったのかもしれませんね。
- 会社を神様に守ってもらう=商売繁盛
- 家を神様に守ってもらう=家内安全
といった意味合いだったんでしょう。
車も家と同じくらい大事にされていた
正月飾りを飾ることが当たり前だった時代、バブルの全盛期までは車自体がかなり高価なものだったんです。
今では大衆車が多くなり、だれでも車を購入できる時代になりましたね。しかし、バブルが弾けるまではそこまで低価格の車も流通していなくて、ある程度の収入がなければ車を購入できなかったんです。
つまり、今の時代と比較すると車というものの価値がもっと高かったんです。大事にされていたんですね。
そこで、そんな大事な車も神様に守ってもらうために正月飾りが飾られていたんです。
車に乗る人を神様に守ってもらう
また、車に乗るのは運転手だけではありませんよね。助手席に乗る人もいますし、後部座席に乗る人もいますよね。僕が運転するときも、助手席には嫁が乗っていますし、後部座席には子供が乗っています。
正月飾りを飾るというのは、そういった同乗者を守ってもらう目的もあったんです。
事故や故障などのトラブルによって、車に乗っている人に危害が加えられないようにという祈りが込められていたんですね。
タクシーの場合
また、タクシーの場合もこれと同じような目的と言えますね。
タクシーは常にお客さんを乗せて走りますよね。それが仕事ですので、お客さんに万が一があってはいけません。
そこで、タクシーの場合は運転手はもちろんのこと、お客さんの安全も神様に祈るという意味合いを込めて正月飾りを付けているんですね。そのため、最近でもタクシーには正月飾りが付いているのをよく見かけると思います。
正月飾りを付ける時期は?
では、正月飾りで神様に守ってもらう、商売繁盛や家内安全を祈るためには、どの時期に正月飾りを付けるのが適切なんでしょう?
正月飾りという名前から、正月に入ってから付けるものと思っている方も多いかもしれませんね。正月に目にするものなので、正月前に付けておくと思っている方もいるでしょう。
しかし、正確には正月飾りは12月13日以降に付けるのが一般的なんです。
なぜ12月13日?
12月13日というのは「松迎」と言われています。正月に登場する門松の松を取りに行く時期を意味しているんですね。
なので、おめでたいことの準備をする時期に正月飾りを飾るのが適切と言われています。
しかし、日本でも12月25日まではクリスマスムード一色になっていますので、いまどきクリスマスシーズンに正月飾りを出しているとなんだか浮いてしまいますよね。
そのため、たいていのお家では12月26日以降に飾りだされます。
29日と31日に飾るのは避けよう
基本的には12月13日以降なら正月飾りを飾っても大丈夫と言われていますが、12月の29日と31日は避けましょう。
12月29日は2と9の数字が重なっていることから二重苦と言われることがあります。9が付いていることで苦しみを連想させるので一般的には縁起の悪い数字と言われています。また、1年を通して最後の9が付く日なので「苦しみを待つ」と表現されることもあるんです。
また、31日は年内最後の日ですよね。その次の日は正月ですので、一夜飾りなんて言われたりします。飾っている期間が1日だけになってしまいますからね。
神様を迎えるための飾りなのに、一日だけしか飾らないというのは神様に対して失礼にあたると考えられています。神様に対しての失礼となるので、31日に正月飾りを飾るのも避けるべきなんです。
28日に飾るのがベスト!
正月飾りを飾る時期を整理してみると、
- 12月13日以降
- クリスマス期間は避けたほうが良いかも
- 29日と31日に飾るのはダメ
ということですね。となると、正月飾りを飾れるのは12月26日以降の26日、27日、28日、30日となります。
その中でもベストなのが12月28日です。
8という数字は漢数字で書くと八と書きますよね。斜めへ向かって広がっている形をしていますので、一般的に末広がりと言われます。
末広がりというのは、「末(終わり)に向かってどんどん広がっていく(良くなっていく)」という意味を表しています。そのため、これからどんどん良いことがあるよ!という意味合いで一般的には縁起のいい数字と言われているんですね。
正月飾りを飾る場合は、今後の発展も祈り28日に飾ってみましょう。
正月飾りを片付ける時期は?
では、出したままの正月飾りはいつ片付ければいいのでしょうか?また、どのように片付ければいいのでしょうか?
一般的には、正月飾りは正月の間だけしか目にしませんよね。ということは、正月期間が終了したら正月飾りを外せばいいんですね。・・・正月っていつまででしょう?
1月7日を過ぎてから外す
元旦~1月7日までを松の内と言います。基本的にはその松の内を過ぎてから正月飾りを外すようですね。
これに関しては地方によって少し違いがあるようです。東京の場合は7日に正月飾りを外すことが常識となっているかもしれませんが、関西では15日まで正月飾りを飾っているケースもあります。
これは松の内をいつまでと認識しているかによります。
松の内というのは江戸時代に設定されたものです。そのため、江戸(東京)の近くではその風習が根付きましたが、関西地方まではその風習が行き届いていなかったんですね。
そのままズルズルと現在まで来ているので、明確な決まりがなく地方によって様々な期間を松の内としています。そのため、細かく気にする必要はないのかもしれませんが、基本的には7日を過ぎたあたりで正月飾りを外しましょう。
どんと焼きで燃やしてもらおう!
外した注連縄などの正月飾りは、どんと焼きと呼ばれるときに燃やしてもらいましょう。
どんと焼きというのは一般的に1月15日に行われる行事で、昨年度のお守りや注連縄、正月飾りを燃やして神様にお祈りをするものです。
正月飾りは紙でできている場合もあるので燃やせるごみに捨てることもできますが、神様を迎えるための物ですのでしっかりと最後まで処理しましょう。どんと焼きで焼いてもらうことで、気持ちもすっきりするかもしれませんね。
どんと焼きの時期にはどうしても参加できない人もいるでしょう。そういった場合には正月明けに神社へ正月飾りを持っていくことで、どんと焼きの際に一緒に焼いてくれます。都合の合わない人はそうするといいかもしれませんね。
また、どんど焼きの火でお餅や団子を焼くことがありますね。そのお餅や団子を食べることで健康的に1年間過ごすことができるともいわれているので、機会のある人は是非どんと焼きに参加してみましょう。
正月飾り、しめ縄は1年間の安全を祈るもの
最近、田舎では車に正月飾りを付けているのは暴走族みたいなイメージが強くなってしまっています。…僕の住む地方ではそんな感じです。
しかし、そもそも正月飾りというのはみんなの安全を祈るための物だったんですね。子供が大きくなってきた今年、僕も正月飾り飾ってみますかね('_')