車の走行距離とは、車が新車登録されてからどれだけの距離を走行したかを測る数値です。
Aさん「僕の車は10年落ちの車で、走行距離も8万kmだから高く売れないだろうなー」
Bさん「僕の車は7年落ちだけど、走行距離1万kmだぜ！高く売れそう！」
この場合どうなのでしょうか？
どちらのほうが評価が高いのでしょう？
一概には言えませんが、年式が新しく走行距離が少ないBさんの車のほうが高いと思われませんか？
でも、実際はどうでしょうか？
車には適切な年間走行距離がある
まず、一般的な車は1年間にどれくらいの距離を走行するのでしょうか？
ここでいう一般的とは、
- 通勤に使用し
- 月2度、休日に長距離移動する場合です
たいていの場合、1年間の走行距離は1万kmと言われています。
1万kmといわれると想像も付かない距離かもしれませんが、東京からの距離で計ると
だいたいアメリカまでは行けるような距離になります。
果てしない距離に感じますが、実際に1年間で平均それくらいの距離は走行するのが普通の車のようです。
※住んでいる地域、使用用途によって前後する場合はあります。
平均走行距離が1年間に1万kmということは、
- 10年間使用した車は10万km
- 5年間使用した車は5万km
このような走行状態が平均です。
走行距離が少なければいいの？
平均走行距離は分かりましたが、結局のところあまり使用されなければ距離は伸びませんよね？
東京からアメリカまでの距離を何年も走らされた車と、そうでない（走行距離が短い）車ならば
走行距離が短い車が良いように感じますよね？
しかし！実際は違います。
車は適切に使用されるべき
車にはエンジンが乗っていますね。
エンジンはまた細かい機関が集合して動いています。
走行しているということは、その機関が動いていることを表します。
しかし、逆に走行距離が短いということはその機関が動いていないということです。
車は細かな部品がちゃんと、適切に駆動するように作られています。
動くように作られているのに、しっかりと動かしていなかったら・・・？
本来使われるはずの場所が使われていない状態では、どんどん機関が衰えていきます。
場所によっては部品が固着してしまっている場合もあります。
そのような状態で、いきなり動かされたらどうなるでしょうか？
・・・しっかりと動かないどころか、大事なエンジンを破損してしまう可能性があります。
走行距離は少なければ言い訳ではない
答えになってしまいますが、走行距離はただ少なければ良い訳ではありません。
適切に使用されているべきなのです。
最初の話題に戻ると、
Aさん「僕の車は10年落ちの車で、走行距離も8万kmだから高く売れないだろうなー」
Bさん「僕の車は7年落ちだけど、走行距離1万kmだぜ！高く売れそう！」
この場合は、Aさんの車のほうが高く買い取ってもらえる可能性があります。
一見、走行距離が多く感じますが、平均走行距離の年間1万kmより走行距離が少ない状態です。
10年落ちの車でしたら、走行距離10万kmを迎えていてもおかしくありません。
Bさんの場合、7年前の車なのに1万kmしか走行しておりません。
これは明らかに走行距離が少ないですよね。
毎年少しずつ、定期的に使用し1万kmならまだ大丈夫かもしれません。
しかし、最初のオーナーが1万km使用し
次のオーナーはまったく乗らずに保存されていた車かもしれません。
そうなると、エンジンに不安が生じますよね。
しっかりと動いてくれるのか？固着していないか？すぐ壊れないか？
そういた観点から査定額が低くなりがちです。
さいごに
走行距離といわれると、どうしても少ないほうが良いように感じますが
実際の査定の際には違うようですね。
車は乗って、走行して使用するものです。
適切に使用されている車が査定額も高くなる傾向にあるようです。
適切に使用しながら、車はきれいに保ちたいものですね♪( *'3`)ﾉ
