車の売買には大きなお金の移動がつき物ですよね。車を売って現金を受け取るだけだと感じるかもしれませんが、そこにはしっかりとした契約があります。売買契約と言われる契約ですね。
しっかりと法律に則った契約を行なう必要があります。売る側、買う側の両方が納得した状態で初めて売買が成立するわけですね。
法律に則った契約を交わすと言うことは、その契約を破ろうとすれば法律的な罰則を受ける場合があるんですね。契約解除で済めばまだしも、訴訟を受けることもあります。法律で守られているように思えますが、逆に言えばその決まりを破ってしまうと罰則があります。
決まりがそれだけ厳しい分だけ、やはりトラブルが生じることがあるんですね。今回はそんな車の売買にまつわるトラブルに関してです。
売却後の減額
車を売るときには「○○円で買い取ります」としっかりとした金額が提示された上で納得して売却しますよね。それ以下の金額だったら売らなかったかもしれません。
売却するときにはしっかりと売買契約書に記されている金額を確認しますよね。
しかし、車を売った後(契約をした後)に
なんて連絡が来ることがあります。「は?」ですよね。しっかりと金額を確認して売買契約を結んだのに、契約の後に金額を変更することなんて許されるんでしょうか?
瑕疵担保責任
実は、売買契約書には「瑕疵担保責任」というものがあります。
売買契約を結んだ買主は、1年間の期限のうちならば売主に損害賠償が出来る
と言う制度です。
買い取った後であったとしても売主は1年間の間はその商品の責任を負わなければいけません。つまり、買い取った後に傷が見つかった場合には売主が保証する(買取額を減額する)必要があります。
住宅の例
これは住宅関連の売買で良くある例なのですが、
もしあなたが住宅を購入した半年後に雨漏りが生じたとしたらどうするでしょうか?その住宅を建てた工務店さんにクレームを入れるのではないでしょうか?
その時の修理費用はどうしますか?工務店さん持ちでお願いするのが普通ではないでしょうか?工務店さんのミスだと考えておかしくない状況ですからね。
実際にそういった場合にはしっかりと保証があり、無償で修理してもらえるケースが多くあります。それが瑕疵担保責任です。
つまり、売却後に「キズがあったので減額させてもらいます」と言われてしまえば。正直なところどうしようもありません。
どうしてもそういった状況を避けたい場合には、契約の際にその瑕疵担保に関して買取業者にしっかりと説明するしかありませんね。「今、状況を確認して○○円という査定を貰ったので、後から変更は受け入れません。その旨、誓約書を記入ください」などはっきりと申し出て契約するしかありませんね。
本来、瑕疵担保責任というのは売主の商品に欠陥があった際の保証のようなものなのですが、悪徳業者にはそういった瑕疵担保責任を最初から当てにして買取査定を行なう業者がいるようです。そういった業者には要注意です。
入金がされない
これはホント単純な話なのですが、契約をしても入金をしてこない業者がいます。
と考える方もいるかもしれませんね。確かに、何もなく入金しなかった場合には詐欺に当たりますので訴えることが可能です。
しかし、実は売買契約書の中身によっては入金がされない場合もあるんです。
支払期限の明記
売買契約書には支払期限というのが明記されているはずです。特に車と言う商品は時間が経てば経つほど価値が下がるものですので、支払いの期日は重要です。その支払いの期日が実は半年後になっていたりする場合があります。
自動車税は、4月に車を所有している人に支払い義務が発生します。もし、その半年の間に4月を迎えるようならばあなたが税金の支払いをしなければいけません。しかも、その税金は先払い制になっているので、あなたは売却した、乗る予定の無い車の税金を支払わなくてはいけません。
支払期日に関しては売買契約を結ぶ際にしっかりと確認しておきましょう。
支払いが終わっているはずなのに税金の通知が来る
また、支払いが完了し売却したはずなのに自動車税の通知が来る場合があります。これは完全に名義変更が完了していないためです。
先ほども話したように、自動車税は4月に車を所有している人に対して支払い義務があります。つまり名義変更が完了していない場合は売却したとしてもその車はあなたのものとして扱われます。
そういった場合には買取業者に連絡しましょう。
と聞けばしっかりと理解してくれるでしょう。
また、自動車税は先払いと話しましたが売却した後の自動車税は返ってくるのでしょうか?
トラブルがつき物
車の売買は大きなお金が動くため、トラブルが付き物です。
そういったトラブルを避けるためにはまずトラブルを起こさない業者をしっかりと選ぶ必要がありますね。