もし、あなたが個人売買で簡単に車を売ろうと思ったとき、一番メジャーな方法がヤフーオークションを利用した方法かもしれませんね。
ヤフーオークションなら個人でも簡単に出品できますし、たくさんの人が入札してくれますので高額で売却できる可能性があります。
近場の車屋さんでは20万円しか買取価格が付かなかった車でも、ヤフオクであれば「その車を欲しい」人がいるかもしれません。20万円と言われた車が50万円近くで売却できるケースもありますからね。
でも、そんな便利なヤフオクでもしっかりと注意点を守っておかなければ高く売ることはできないんです。それどころか、本来は高く売れたはずなのに損してしまうことも…。
目次
ヤフオクで車を出品するときの注意点
ヤフオクで車を売却しようと思っているなら、以下の注意点をしっかりと確認しておきましょう。
注意点を確認して、しっかりと高く売却しましょう♪
最低落札価格を設定するか否か
ヤフーオークションで車を売るときには最低落札価格というものを決めることができます。
最低落札価格とは、その名の通り「この金額以下では売却しません」という金額のことです。オークション形式での商品売買なので、入札が入らなければ安い金額で買われてしまう可能性もありますからね。
そのため、この「この金額以上で売りたい」という金額があれば、最低落札価格として設定しておきましょう。
ただし、最低落札価格を設定されている商品は入札されにくい傾向にあります。
僕も軽自動車をヤフオクに出品したことがあるんですが、最低落札価格を設定している状態では入札がほとんどありませんでした。最低落札価格なんてほど遠いくらいの金額でしか入札してもらえないんです。
僕の場合、最低落札価格を8万円に設定していたんですが、なんど出品しても3万円までしか入札してもらえない状態でした。
そこで、どれだけ出品しても入札されないので最低落札価格の設定を外しました。すると、途端に入札が増え、結局は9万5千円で落札されました。
やはり最低落札価格が設定されている状態では入札者も「どうせ高い金額に設定されてるんだろ。だったら他の車を買ったほうが簡単だろうな。」と感じてしまうんでしょうね。自分が購入するとしたらそう感じますしね。
そのため、便利な最低落札価格ですが設定するかどうかは最初にしっかりと吟味しましょう。どうしても譲れない金額がある場合でも、なるべく低めの金額で設定するようにしましょう。
出品手数料を確認しておく
ヤフーオークションは、出品する際に手数料がかかります。
その手数料は出品する商品によって違いますが、車の場合には一律で3,024円の手数料が必要なんです。これは、1回の出品に対して課金される手数料です。
つまり、思い切って高い金額で出品しても落札されなかったとしましょう。
すると、もう一度再出品しますよね。その再出品の際にはもう一度手数料を払わなければいけません。
3,024円×2=6,048円の出品手数料が必要になります。3回出品すれば9,000円を超えます…。
高い金額で落札してもらえなかったとしたら、この手数料だけでも結構な痛手ですよね。
そのため、出品の前には手数料のことも考慮してから出品金額を決めましょう。
写真はたくさん掲載しておこう
ヤフオクの車出品では、商品写真を何枚も設定することができます。一般的な商品は商品写真3枚がメジャーですね。
一般的な商品は3枚が限度ですが、中古車・新車カテゴリーの場合には最大で10枚の写真をアップロードすることができます。3枚と10枚では伝えられるアピールポイントが全然違いますよね。
さらに、単純に10枚の写真を掲載するよりもトリム機能を利用して多くの写真を掲載するほうが落札価格が高くなりやすい傾向にあります。
※トリム機能とは、インスタグラムなどで見かけるように何枚もの写真を合体させて1枚の画像として形成することです。
しかし、トリム機能ではどうしても1枚1枚の写真が小さくなってしまいますよね。
そこで、説明欄のHTMLを利用してそのままのサイズで何枚も写真を投稿することができます。
その方法に関しては、
http://yahooku.livedoor.biz/archives/50623360.html
このページで詳しく掲載されています。
オークションでは写真で商品を判断するしかありません。そのため、なるべく多くの写真であなたの車の良さをアピールしましょう。
外装と内装、両方の写真を掲載する
写真を掲載するときには、外装と内装両方の写真を掲載しましょう。
あなたが車を購入するときのことを考えてみてください。外装だけで車を買うかどうか決定しますか?または内装だけ見て車を買いますか?
そういったケースはあまりないでしょう。やはり、大きな買い物ですから外装、内装をじっくり見るでしょうし、もっと細かい点についてもチェックするでしょうね。
だからこそ、あなたが出品する際にもしっかりと外装、内装両方の写真を掲載しましょう。できれば、もっと細かい点(エンジンルーム、トランク、足回りなど)の写真も掲載しておくとより信頼性が増すかもしれませんね。
あなたの車に入札してくれる人は「写真で判断するしかない」ということを理解して、なるべくユーザーに対して優しい出品を心がけましょう。
写真撮影の前に洗車をしておこう
あなたの車に対して入札される方は、あなたの車の写真と説明だけを頼りに入札するしかありませんよね。
説明に関してはしっかりと言葉で伝えることができますが、写真は入札者のとらえ方次第です。そのため、掲載する写真はなるべくきれいな状態の写真にしましょう。
撮影の前にしっかりと洗車をしておくことで写真写りがきれいになるかもしれませんね。ただし、写真を加工するのはマナー違反ですよ。あくまでもリアルの状態を伝えましょう。
ヤフオクでの入札者との約束事
あなたが車を売却する相手は、あなたが全く知らない人ですよね。なので、どんなトラブルが発生するかわかりません。
そこで、しっかりと出品車両の説明欄に注意書きをしておきましょう。
名義変更までの預り金をもらう
車は所有者が変わった際にはしっかりと名義変更をしなければいけません。その車が誰のものなのか、責任は誰にあるのかをはっきりさせておく必要があります。
名義変更に関してはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
もし、あなたが売った車が名義変更をされずに犯罪に使用されてしまうと、あなたも被害を受ける可能性があります。「あなたの車が犯罪に使用された」ということになりますからね。
そのため、落札者にはちゃんと名義変更をしてもらうために名義変更されるまでの保証金(預り金)をもらいましょう。だいたい3万円が一般的な金額ですね。
落札金額とは別に保証金を預かり、名義変更が完了したことを確認したらその保証金を返金しましょう。そうすることでトラブルを事前に防ぐことができますね。
名義変更の期間を設定し、免許証のコピーをもらう
名義変更の保証金をもらっていても全て安心することはできません。それでもトラブルが発生しているのが現状です。
そのため、車を売る際には「〇週間以内に名義変更をしてください。」とはっきり明記しておきましょう。たいていの場合は2週間と設定されているケースが多いですね。
また、最悪のケース名義変更がされなかった場合のために免許証のコピーを預かりましょう。
「免許証のコピーを取らせてください」といわれるとあまり良い気分がしませんよね。そこで、最初の説明欄に記載しておきましょう。また、免許証のコピーを取らせてもらう目的もしっかりと記載しておきましょうね。
事前の現車確認をお願いしましょう
あなたが売ろうと思っている車は中古車ですよね?つまり、新品ではありません。
ということは、あなたはその車を「きれいだ!新車同様だな!」と感じていたとしても、その車を汚い!と感じる方もいるかもしれません。
物の感じ方は人それぞれです。あなたとは違った感覚を持っている人が落札されるかもしれませんよね。
でも、正直いってそこの問題はどうしようもないものです。感じ方、感性まで文句を言うことはできません。
そこで!しっかりと最初の段階で現車確認をお願いしておきましょう。「どのような状態であっても、現車最優先とさせていただきます」と明記しておきます。
また、「現車確認をされなかった場合のキャンセルは、別途キャンセル料を頂戴します。」などの注意書きをしておくことも大事かもしれませんね。
キャンセル料をしっかりと設定する
これはオークション特有の問題かもしれませんが、意外とヤフオクではキャンセルが発生します。僕も、軽自動車を出品した際にはキャンセルを食らった経験があります。
キャンセルされると、出品者は出品手数料を支払わなければいけませんし、車の手配などで動かなければいけません。
なので、一般的にはキャンセル料が設定されていますね。1万円~5万円が妥当なラインなのではないでしょうか。
キャンセルされてしまって慌てることがないように、説明欄にはキャンセル料などキャンセル時の対応に関しても明記しておきましょう。
ヤフオクでのお金のやり取りに関しての注意点
あなたが車を売るのは、売ってお金を得たいからですよね。だからこそ、この点には細心の注意を払いましょう。
一番トラブルが起きやすいのがお金のトラブルですから、出品する前にしっかりと確認しておくことが必要です。
支払方法を明記する
これは何よりも大事な点ですよね。
最悪のトラブルは、車を譲ったのにお金を支払ってもらえないことです。なんのために出品しているのかわかりませんよね。
しかし、実際にそういったトラブルが多発しているのも事実です。お金を支払ってもらえなかったり、実際に現車を見てから強引に値引き交渉をされたり…。
なので、出品する際の説明欄に
- 支払いは先払い、銀行振込またはYahoo!かんたん決済でお願いします。
- 支払いは実際に車を引き取る際に頂戴します。
- 支払いは陸送業者様にお支払いください。
などの支払い方法を明記しておきましょう。お金のことを書くのは少し気が引ける気もしますが、大事な点ですので最初にハッキリさせておきましょう。
自動車税、リサイクル料の返納に関して
車には自動車税がかかっていますよね。毎年4月に自動車税が決まり、その年1年間の自動車税を支払わなければいけません。
自動車税に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
ここでも紹介しているように、車を売った際には自動車税を返納してもらう権利があります。自動車税は先払いになっているので、売却した後の自動車税を月割りで請求することができます。
また、リサイクル料に関しても落札者に請求することができます。ちょっとだけの金額かもしれませんが、請求するかどうかは最初にハッキリさせておきましょうね。
ヤフオクで車を売るのはけっこう難しい…
ヤフオクってメジャーなツールですから、なんとなく簡単に車を売ることができる気がしますよね。
これだけ利用する人も多いので、たくさんの入札があって高く売ることができるだろう!と思われるかもしれません。
でも、実際のところは個人売買になってしまうケースがほとんどですのでトラブルが絶えないのも事実です…。お金を払ってもらえなかったり音信不通になってしまったり。
自分ですべての手続きをするのは結構難しいので、けっきょくのところ高く買い取ってくれる買取業者を探したほうがいいのかもしれませんね。