何か物を買うときに、値引き交渉をしたことはありますか?
- 電気屋さんで家電を買うときに値切りした
- 近所の駄菓子屋さんで値切りをした
- ホームセンターで大量購入するときに値引き交渉をした
などなど。何か値引き交渉をしたことのある人は多いと思います。しかし、車の買取査定の時の値段交渉はこの逆ですね。買取査定額をアップしてもらうために交渉を行います。
そこで、今回は中古車買取査定の時の値段交渉術に関してです。買取価格はすぐにOKしてしまわずに少しだけ交渉してみましょう。それだけで買取価格がグッと上がることがありますよ。
目次
買取査定には家族、友人に同席してもらう
もし、車屋さんへ車を持ち込んで買取査定を行ってもらうときには必ず誰かを一緒に連れていきましょう。家族でもいいですし、友人でもいいです。
これは、買取査定の時の雰囲気に関係しています。初めての場所で、初めて会う相手と1対1になると、人はどうしても緊張してしまいがちです。
緊張した状態では冷静な判断を下すことはできませんよね。
- なんとなく、その場の空気に圧されて返事をしてしまったり
- 次から次へと提出される資料に圧倒されてしまったり
- 他の従業員さんが参加してきて1対2の状況になってしまったり
こういった状況になってしまうと、どうしても価格交渉をすることは難しくなってしまいます。本当は価格交渉をすることで買取価格がアップしたかもしれないのに、緊張が原因で交渉できずに売却してしまうお客さんはたくさんいます。
こちらはアウェイでも、査定業者はホーム
こちらからしてみれば初めての場所で緊張しますが、買取査定業者はいつもの仕事場なので1対1でも全く緊張することはないんです。
あなたが仕事をしているときに、自分の会社でお客さんに接する場合と、お客さんの会社へ出向いて接する場合ではどちらが緊張しますか?自分の会社にいる時に緊張する方は少ないのではないでしょうか?
それと同じなんです。買取業者としては、自分のお店で査定をするだけなので完全にホームなんです。そのホームである査定業者が価格を決定するので圧倒的に有利な状態にありますね。
買取業者は1日に何人も相手にしている商売です。いわば営業のプロですから、ゴリゴリに押しの強い人もたくさんいますからね。ボーっとしていると圧倒されて買取価格が低く決定してしまっているかもしれません。
友人を連れていくことで緊張を紛らわす
そこで、友人(家族)と一緒にお店へ行くことによって緊張をいくらか減らすことができますね。
いつも一緒にいる人と出かけていることで、初めての場所でも緊張しにくくなりますし、買取業者さんの質問にもしっかり答えられるでしょう。
また、友人が一緒にいるとたわいもない会話が生まれることもありますよね。そういった会話で緊張を解すこともできますし、その話題を買取業者さんへ振ることでフランクに会話を進めることができますね。
気持ちが落ち着く、会話が楽しくなるような友人と買取査定に行くと買取査定額の交渉がしやすくなります。
買取価格交渉は素早くすませる
車の買取業者は、車を買い取って他に転売することによって商売が成り立っていますね。
仕組み的に、1台の車を買い取ることによって発生する利益には限度があるんです。そこで、買取業者は買取台数を増やすと同時に他への転売台数も増やすことで利益を上げていきます。
つまり、1台の車を安く買いたたくより、ほかの車を買い取っていたほうが利益を出しやすい商売なんです。価格交渉が長引きすぎると、
と打ち切られる可能性もありますので注意しましょうね。
価格交渉は2回~3回までにする
これだけスピードを重視する業界ですので、価格交渉をするときにはしっかりと限度を決めておきましょう。
一般的に2回~3回の価格交渉が限界といわれています。これは、査定の時間に関係していますが、人が不快に思わない回数も関係しています。査定士も人間ですからね、何度もネチネチと価格交渉をされると嫌な気持になってしまいます。
買取金額を最終的に決めるのは査定士ですので、査定士の期限を損ねないように気を付けましょう(笑)
1社で粘るよりも、ほかの買取業者へ連絡を
買取業者としても買取価格の限界はありますよね。
中古車市場で50万円で売買されている車を60万円で仕入れるような買取業者はいませんよね。どう転んでも赤字になってしまいますから。いくら買取業者といっても無い袖は振れないというのが現状なんです。
なので、買い取り交渉がハッキリと決まらないようであれば他の買取業者に連絡するほうが賢いですね。ほかの買取業者であれば、その車を80万円で売買できるルートを持っているかもしれません。
無駄に何度も買取価格交渉を続けるよりは、他の買取業者へ買取査定に持っていきましょう。
買取査定は価格だけを見る
買取業者の中には、価格交渉には応じないものの「特典」を付属してくれる業者さんもいますよね。買取査定申し込み特典として、粗品が貰えるものから、1年間の整備費用が無料になるお店まで。
そういった特典を提示されると、なんだかその特典で得した気持ちになってしまうかもしれません…。でもちょっと待ってください!
その特典は本当に必要ですか?その特典と現金、どちらが必要ですか?あなたの車を10万円高く買い取ってくれる業者が別にいるとしても、その特典がお得ですか?
特典に流されると、後から後悔する
僕も、特典に流されて車を売ってしまった経験があります。
そのお店は、買取査定を申し込むだけで粗品が貰えました。さらに売却が成立することで次回の車検費用が安くなり、オイル交換が1年間無料になったんです。その条件を聞いたら
なんて思っていたんですが…、結局オイル交換へ行ったのは1回だけでした。車検は手数料が少し安くなっただけで、ガソリンスタンドへ出したほうが安かったです。粗品は…ティッシュです。
買取査定の時の何だかわからない高揚した気持ちに流されてしまって、後から後悔しましたね。実はインターネットのほうが10万円高く買い取ってくれることが後から分かりましたし。
買取価格の交渉は現金だけで判断する
そこで、やはり買い取り額を交渉するときには買い取り額だけで判断しましょう。
どれだけ特典が付いていても大事なのは買取価格です。基本的に特典というのはお店が設けるために設定しているものですので、値引きとはイコールの関係になりません。
魅力的に感じる特典があるかもしれませんが、心が揺らいだ時には一度ゆっくり考えてみましょう。10万円、20万円でその特典を買う価値があるのか…?
交渉を辞めるタイミングは1,000円単位
価格交渉を始めた最初は数万円の値上げ交渉をしているでしょう。何十万円もするような車の価格交渉ですからね、最初はなるべく大きな単位で交渉するほうがベストです。
しかし、交渉が続くにつれてだんだんと値上げ金額のスケールが小さくなりますよね。最初は2万円アップしてくれたものが1万円になり、5,000円になり…。値上げが続くと買取業者もきつくなってくるので、バンバン値上げしてくれることはなくなります。
そこで、1,000円単位での話になったころに値上げ交渉を止めましょう。だいたいその辺りが買取業者の限界です。
1,000円は買取業者からすれば誤差範囲内
と思われるかもしれませんが、実はそれくらいの金額は買取業者から見れば誤差範囲の小さな金額なんです。
買取業者といっても、買い取った車を一定期間保管しなければいけませんよね。駐車場代もかかりますし、税金がかかるケースもあるかもしれません。
そのような誤差範囲で値上げ交渉をされるようでは、買取業者側からすれば「そろそろ終わり」というサインなんです。そのため、1,000円単位での交渉が始まった時点で大きな値上げは諦めましょう。
最初の提示額の1%が限界
ここで1,000円と言いましたが、最初の買取査定額によってその誤差範囲も違いますよね。10万円の車と300万円の車では値上げ交渉額も大きな差があるでしょう。
そこで、全体的な目安とすると最初に提示された金額の1%単位で価格交渉が始まったら、値上げ交渉の終わりですね。100万円の場合は1万円、300万円の場合は3万円です。
1%というと小さな数字に感じますが、それくらいがお店側の誤差範囲なんですね。
価格交渉には期待しない
基本的に、買取業者への値上げ交渉で買取価格がドドーンっとアップすることはあまりありません。
買取業者からしてみれば、他社にも見積もりを取っていることが前提(相見積もりを取るのが当たり前)になっているので、最初の段階からある程度正確な買取価格を提示します。
そのため、最初から結構リアルな数字で勝負しているので値上げする余裕がないんですね。
値上げ交渉するくらいなら、複数の買取業者へ査定依頼を
買取価格をグッと上げたいなら、値上げ交渉を頑張るよりも複数の買取業者へ買取査定をお願いするほうがベストです。
インターネットなら一括買取査定を行っている会社もありますので、そういった会社を上手に利用することで買取価格をグッと上げてもらうことができるかもしれませんね。