中古車の買取査定を利用したことがある人は経験があるかもしれませんが、実は買取をしてもらえない車というのが存在します。
「高価買取!」なんて言っていて「この車は無理で~す」なんて言われたら拍子抜けしちゃいますよね。実は僕も経験があります。(その後に他の買取サイトで15万円で売却できましたw)
いったいどのような車は買取をしてもらえないのでしょうか?そもそも【買取業者】というのはどのように成り立っているのかから考えていきましょう。
買取業者とは
中古車の買取業者とはその名の通り「中古車の買取を行なう業者」です。つまり買取を行なう業者であって販売を行う業者ではありません。では買い取った車をどうするのでしょうか?
実は、買取業者は個人へ向けてその車を販売するのではなく【販売業者に買取車を売ります。】
販売業者へ向けて直接流す場合もあれば、中古車オークション(ディーラーオークション)などに買い取った車を流していることも多々あります。買い取り業者は買い取った車を他の業者へ販売することによって利益を上げているのですね。
100万円で買取業者が買取
↓
販売業者が120万円で買い取る
↓
販売業者が150万円で個人へ売る
このような流れで車は中古車として出回っています。
つまり、この流れの中でどこか一つが欠けてしまう、滞ってしまう事が考えられる場合には、買取業者は車を買い取りません。自分の利益が生まれませんからね。
では、その流通を止めてしまう、買い取ってもらえない車とはどういった車なのでしょうか?
過走行状態の車
車の限界走行距離ってどれくらいだとおもいますか?10万キロ?20万キロ?それとも30万キロ?
実は、某T自動車の整備士に聞いたところ「走行距離80万キロ越えの車が車検で入ってくる」そうです・・・。走行距離80万キロって想像付かないですよね。でも、それくらいの走行距離の車でも現役で走っているそうです。メンテナンスの賜物ってやつですかね。
しかし、いくら走行に支障がないからといって走行距離が30万キロの車を欲しがる人はいるでしょうか?車は1車種1台しかないわけではありません。
自分の欲しい車があったとして、過走行状態だった場合には「もう少し程度のいい車体が出てくるまで待とう」と思うのではないでしょうか?となると、その過走行の車体は売れませんよね。
つまり、走行距離が飛んでいる(過走行状態)車はなかなか買い取ってもらえません。
走行距離が多いと何故ダメなのか?
走行距離が多いというだけで避けてしまう人が多いですが、何故走行距離が多いとダメなのでしょう?走行距離が多くても、しっかりと走るなら良いのではないでしょうか?
車の車体は金属で出来ていますよね?金属というのは長年使用していると金属疲労という症状を起こします。見た目には変化が無くても、実は中身が弱ってきていてある時いきなりポキッと折れてしまうことがあるんです。
各部の部品がいきなり壊れたら困りますよね。走行中にそんなことが起きてしまっては危険です。そのため、過走行の車はあまり購入者がいません。
しかし、走行距離が少なければ良いというわけでもありません。
故障している車
また、故障している車も買い取ってもらえません。(実は買い取ってくれる業者もあります。)
故障の箇所にも寄りますが、もしエンジンが壊れている状態だと修理にどれくらいの費用がかかるとおもいますか?・・・状態によりますが、だいたい目安として50万円~の費用が発生します。修理するとしてもそれだけの費用が掛かる車体を誰が欲しがるでしょうか?エンジンが壊れているということは、他の部分も疑ってしまうのが普通ではないでしょうか。
故障の原因にもよるのかもしれませんが、エンジンが故障していると言うことはあまり良いイメージがもてませんよね。買う人が現れるような気がしません。そのため、買取業者にも買い取ってもらえません。
事故車
故障車とはまた違ったもので、事故車も買取価格は付きません。・・・事故を起こしている車なので当たり前っちゃ当たり前ですね。
正面衝突でフロントが大破しているもの、後ろから衝突されトランクが壊れているもの、横からの衝突でドアが開かない車・・・そういった車は基本的に買い取ってもらえません。
事故車が店頭で売っていたとしても買おうと思えませんよね?買う人がいないので買い取ってもらえません。しかし、そういった事故車、故障車でも買い取ってくれる業者があります。
事故車、故障車専門の買取業者
売れない車は買い取ってもらえない
基本的に、他人に売れない状態の車は買い取ってもらえません。そういった車はオークションに出品するほうが無難かもしれませんね。
- 何年も昔の古すぎる車
- 過走行状態の車
- 人気が無い車
- 事故車
- 故障車
- 自走不可な車
- 事故暦、修復暦のある車
こういった車両はなかなか買い取ってもらえません。